令和4年度「道徳のまち・寄居」道徳講演会を開催しました!

 10月17日(月)に男衾中学校体育館で道徳講演会を開催し、町内小・中学校の児童・生徒約1200名が参加しました!

<道徳事業について>

 道徳講演会は、子どもたちの道徳性を養うとともに、学校と地域が連携して子どもたちを育成することを目的として実施してます。平成29年度から始めたこの事業は新型コロナの影響で中止となった令和2年度を除きまして、毎年実施してきました。「道徳のまち・寄居」を目指し、寄居町青少年健全育成町民会議と共催で開催しています。

 6年目となる今年度は、昨年度に引き続き、内容を大幅に変えて実施しました。すなわち、社会で広く活躍され、町にゆかりのある方に焦点をあてた道徳教材を作成し、町内各小・中学校で授業を実施した上で、その方を講師としてお招きして道徳講演会を開催しました。今年度は、講演会を男衾中学校の体育館で同校3年生を対象に開催し、その他の町内各小・中学校の児童生徒にはウェブ会議システムを活用しその様子をライブ配信することとしました。

<講師について>

 今回、町にゆかりのある方として、ご講演いただいたのは、三井住友海上火災保険株式会社女子柔道部アドバイザーの新井千鶴さんです。新井さんは、町立男衾小・中学校を卒業後、高校時代にはインターハイ優勝、三井住友海上に入社してからは、2017(平成29)、2018(平成30)年の世界柔道選手権大会で2連覇を達成するなど数々の大会で優勝を飾っています。東京2020オリンピックでは、女子柔道70㎏級で金メダル、混合団体で銀メダルを獲得し、寄居町及び埼玉県出身者ではオリンピック個人競技で初めての金メダル受賞者になりました。現在は現役を引退され、三井住友海上女子柔道部アドバイザーや全日本柔道連盟ジュニアアシスタントコーチに就任するなど、指導者としてご活躍されています。

 なお、平成29年には町の最高顕彰である町民栄誉賞を受賞、令和3年にはスポーツの分野で優れた功績を残したことから紫綬褒章を受章しています。 

<教材づくり>

 講演会に向けて、新井さんのご協力のもと、小・中学校の教員による専門チームがインタビューを行い、小学生用と中学生用の2つの道徳教材を作成しました。

(実際に授業で使用した教材)

(上が中学生用・下が小学生用)

<事前の道徳授業>

 各小・中学校では、この道徳教材を用いて小学校5・6年生、中学生を対象として、9月から事前授業を実施してきました。

 

事前授業(男衾中学校)の様子

 

<講演会>

 新井さんには「挑戦 ~踏み出す1歩~」と題して、挑戦することの大切さや困難に直面した時の考え方などを約1時間に渡りご講演いただきました。

 「日々の生活の当たり前は、多くの人に支えられて成り立っています。今というこの瞬間を楽しみながら自分のできることを見つけ、挑戦し続けることができれば、必ずチャンスはやってきます。自分自身を振り返ったときに、この経験があったから今があるんだと思えるよう、お互い頑張りましょう」など、心に響くたくさんのメッセージをいただきました。

 講演会終了後は、男衾中学校体育館で講演を視聴した中学3年生と記念写真を撮りました。その後、新井さんがZoomで視聴していた1・2年生の教室をサプライズで訪問し、写真撮影と生徒へ向けてメッセージを伝えました。

 以下に講演会終了後の町内の児童生徒の感想の一部を紹介します。

・何事もあきらめずに頑張れば、結果は後からついてくることがわかった。(小5)

・逃げるのはとても簡単だけど、勇気をもって一歩踏み出すことで結果は変わってくる。(小6)

・1日1日を大切に生きていきたいと思った。(中1)

・この講演で、努力するということはとても大事ということ、そして、失敗してもいいから一歩踏み出してみよういう気持ちは未来を変えるということを知り、今後に生かしていきたいと思いました。(中2)

・自分も変わるチャンスが今からでもあるんじゃないかって思わせてくれるような講演でした。(中1)

・「挑戦して、なおかつ、あきらめない。」というのが大切だと感じました。(中3)

・これからの人生の生き方や選択について、悔いが残らないように過ごしたいと思います。(中3)